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無肥料で、本当にお米は作れるのか?

無肥料で、本当にお米は作れるのか?

今週のテーマは 無肥料で、本当にお米は作れるのか? 資材費高騰、燃料が値上がり!そして農家にとって不可欠な肥料が高騰!いや。もしかして入手出来ないかも?・・・ 遠い国で起きている出来事が 日本の農家に影を落とし始めています。 先日、岡山で自然農法を営む河原さんを訪ねました。 そこで目にしたのは、私の「常識」を鮮やかに裏切る光景でした。 「無肥料でお米、できるんですか?」 「はい、できますよ」 河原さんは断言します。収量は反収8俵。慣行栽培と遜色ありません。 驚くべきはその中身です。 田植え前だというのに、田んぼは草だらけ。「あえて、草が育つのを待っているんです」肥料を使わない代わりに、マメ科の植物を自生させ、 土に窒素を蓄える。 畦の草も刈りません。「害虫の棲家を奪わないため」という、逆転の発想です。 「資材、労力、時間を最小に。利益は最大に」 取材して見えたのは、自然任せの「一か八か」ではありませんでした。 徹底的に計算された、極めて合理的な「ロジカル農業」です。 所得はサラリーマン時代の2倍 労働日数は1/2 最新のGPS田植え機を乗りこなす 無駄を削ぎ落とした先にあったのは、趣味のバイクを楽しみながら、高単価で全量直販する 「ローコスト・ハイリターン」の仕組みでした。 「農業は、効率化を追求すればこれほど儲かる」 実践されているから説得力が違う。 肥料が手に入りにくいこのタイミングで私たち農家はこれまでの常識を疑わなければならない。 実は農業には”収穫逓減(しゅうかくていげん)の法則”というのがあり、「施肥量(肥料の投入量)をだんだん多くしていくと,収量はそれにつれて高まるが,その増収効果はしだいに弱くなり,あまりに大量の肥料を与えると収量はかえって減ってしまう」 しかし、農家は施肥量を減らすのをためらう。なぜなら、もし、収量が取れなければ売上(所得)が減るからだ。つまり、施肥量は農家の生活に直結しているからだ。 だから、農業指導員も安易に減らせとは言いずらい。 皮肉なことに、多くの農業現場では、過剰施肥が疑われている。でも、減らすことができない。 農家は常に「穫れなかったらどうしよう」という葛藤と戦う。...

清水の舞台から飛び降りても、ケガをしない方法

清水の舞台から飛び降りても、ケガをしない方法

農業コンサルティングなら農テラス|代表 山下弘幸 「農業を稼げるビジネスへ」 全国で多数の成功事例を輩出する農業コンサルタント山下弘幸が、経営・ビジネスの本質を伝授。 複雑な農業の課題をシンプルに紐解く講演やセミナー、実践的な研修・講座を通じて、次世代を担う農家の成長を強力にバックアップします。 今回のテーマは 「清水の舞台から飛び降りても、ケガをしない方法」   先日、京都の清水寺の僧侶の方に農業のお話しをさせていただく機会がありました。 これからのお寺は、人が集う心の拠り所となる存在として、地域や農業、食にも関わっていきたい。 そんな想いで学びに来られたのです。   さて、清水寺といえば、「清水の舞台から飛び降りる」。 思い切った挑戦の象徴としてよく使われる言葉です。   ところで、あなたは最近、飛び降りましたか?   私たちは日々、忙しく生きています。 農業者であれば、作物管理、環境整備、段取り、取引対応。 自治体や組織の方も、問い合わせや調整業務に追われる毎日。   気づけば、「やるべきこと」をこなすだけで一日が終わる。   その一方で、頭のどこかではこう思っている。   「こうなったらいいのにな」 「こうしてみたいな」   このままじゃ暑くて作れない、いっそうのこと、冷涼地に新しい産地を作ろうかな~ 今、地方農村は観光地にかなり人が集まる。キッチンカーで新しい価値を届けると儲かるかも。...

おかげ様でメールマガジン350号達成しました!

おかげ様でメールマガジン350号達成しました!

”脳を耕す農業者”のコミュニティ「農ビジ会」を運営している 農テラスの山下弘幸(やましたひろゆき)です。 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^ 今回のテーマは 【350回記念】「農」を耕すだけでなく、「脳」を耕せ。 私が7年間、伝え続けたかったこと。 本日、このメルマガは大きな節目である「第350回」を迎えることができました。 これまでご愛読いただいた方にこころより感謝申し上げます。   2018年に1号を配信してから約7年。 ここまで続けてこられたのは、他でもない、今ご覧いただいているたくさんの 読者の皆様がいてくださったからです。本当にありがとうございます。   今日は記念号として、少し長くなりますが、私がなぜこの発信を始めたのか、そして今、農業界に最も伝えたいことは何なのか、その全てをここに凝縮してお届けします。   1. 始まりは「恐怖」と「使命感」だった 私がメルマガを始めたきっかけは、2018年9月に出版した拙著『稼げる新農業ビジネスの始め方』(すばる舎)でした。出版を機に農業ビジネススクールを開講したものの、当時の私は「マーケティング」というものを全く分かっていませんでした。 つまり、集客の仕方を知らなかったのです。   「どうすれば、志ある農家に情報を届けられるのか?」   悩んだ末に門を叩いたマーケティングの師匠から言われたのが、「メルマガを配信しなさい」という一言でした。   正直に告白します。当時の私には、大きな葛藤がありました。 「本を出した人の割には、文章が下手だよね」 「大したこと書いてないな」 そう思われるのが怖くて、配信ボタンを押す手が震えるほどのプレッシャーを感じていたのです。私は決して文才があるタイプではありません。著者という肩書きが、自分自身を縛り付けていたのかもしれません。   しかし、その恐怖を打ち消したのは、**「伝えなければならない」**という強い使命感でした。...

新年度に考える、農家だけが持つ“もう一つの職場”

新年度に考える、農家だけが持つ“もう一つの職場”

今回のテーマは 新年度に考える、農家だけが持つ“もう一つの職場” というお話です。 4月に入り、新年度がスタートしましたね。   職場では、新入社員が入ってきたり、部署異動があったりと、 人の動きが一気に活発になる時期です。   新しい人間関係。 新しい役割。 新しい環境。   多くの人が「新しいコミュニティ」に入っていくタイミングです。   では、農業はどうでしょうか。   作付けが始まる、という季節の変化はあります。 しかし、会社のように人が入れ替わることはほとんどありません。   ここが、大きな違いです。   今日は少し視点を変えてお伝えします。   農業の職場は「畑」ではありません。 本当の職場は「地域」です。   私たちはつい、   「自分の農園が職場」 「田んぼや畑が仕事場」...

農業は、ひとつじゃない

農業は、ひとつじゃない

  今年度も、全国で多くの講演・セミナーの機会をいただきました。   ふと立ち止まって、 「自分は何を話してきたのか?」 整理してみました。   ※講演セミナーの内容はこちらをご覧ください https://notera.co.jp/4346/?preview_id=4346&preview_nonce=e77d26c882&_thumbnail_id=-1&preview=true     すると、思いがけないことに気づきました。   テーマを並べてみると、 経営、マーケティング、人材、財務、投資、リスク、AI…。 対象も、若手、新規、中堅、ベテラン、行政、企業、指導者…。   まさに、あらゆる角度、あらゆる立場です。   ここから見えたことは、シンプルでした。   農業は、ひとつじゃない。 ① 農業は、あらゆる角度から学びが必要である 作る技術だけではなく、 売り方、考え方、人の使い方、お金の扱い方。 農業は「作業」ではなく、 総合ビジネスなんですね。   ②...

私は“売れない理由”を、完全に勘違いしていました。

私は“売れない理由”を、完全に勘違いしていました。

”脳を耕す農業者”のコミュニティ「農ビジ会」を運営している 農テラスの山下弘幸(やましたひろゆき)です。 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^ 私は“売れない理由”を、完全に勘違いしていました。   ずっと「いいものを作れば売れる」と信じていたんです。 でも、それが“最大の間違い”でした。   先日の農ビジセミナーでは 2026年夏、拙著「稼げる新農業ビジネスの始め方」第2弾の 「出版」報告を兼ねて 「出版」をテーマにお話しました。   ですが、結論から言います。   あれは出版の話ではありません。 “マーケティングの本質”の話だったのです。   ■ 本は儲からない。でも売れる。   まず誤解を解いておきます。   本は儲かりません。 むしろ赤字です。   それでも私は本を出します。   なぜか?  ...