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「農業と政治の距離感」〜“守られる農業”から“選ばれる農業”へ〜

「農業と政治の距離感」〜“守られる農業”から“選ばれる農業”へ〜

こんにちは。全国で講演、セミナー研修など行っている 農業講演家の山下弘幸(やましたひろゆき)です。 農業歴35年。親元就農後、個人、法人の農業経営を経て 農業コンサルタントに転身し、 現在、新規農業者、若手農業者、企業農業参入支援などをしています。 具体的には、稼げる農業を実現する ”1歩先行く農業者”のオンラインコミュニティ 「農業ビジネススクール(農ビジ会)」を主催し 全国200名の農業者と毎月勉強会や情報交流を行っています。 また、定期的に更新しているyoutube(農テラスチャンネル)では 全国の農業者へ「農業経営・農業ビジネス」の最新情報をお届けしています。   さて、今回の山下弘幸農ビジコラムテーマは 「農業と政治の距離感」〜“守られる農業”から“選ばれる農業”へ〜 今週末、私たちの“選択”が未来を変えるかもしれません。 そう、7月20日は参院選の投票日です。   だからこそ今回は、あまり語ってこなかった 「農業と政治の距離感」をテーマにしてみました。   なぜ農業は政治と切っても切れないのか?   農業は政治と密接な関係があります。 これまで農業団体は自分たちの代表を政界へ送り込むことで自分たちの業界を守ってきました。代表が農家の声を代弁し農業政策に反映する。   補助金、関税、規制、価格保証など   つまり農業団体、農業議員、農水省この農政トライアングルで農業は成り立ってきたのです。   政策に左右される産業...

売れる農家になるために必要なマーケティングとは?

売れる農家になるために必要なマーケティングとは?

今回の山下弘幸農ビジコラムテーマは 売れる農家になるために、いま“マーケティング”を知ろう 今日はいつもよりちょっと真面目に、でも超大事な話をします。   内容は「マーケティングって何?」です。   「うちは農協や市場に出してるし、関係ない」 そう思った方、いませんか? でも実は、それこそが日本の農業が変われない理由の一つなんです。   今回は、“売る力”を手に入れる第一歩として、セールスとマーケティングの違いから一緒に考えてみましょう。   セールスとマーケティングの違い、知ってますか? まずセールスとは「売ること」。 「うちのスイカ、糖度15度あります!」と一生懸命伝えて買ってもらう行為ですね。   一方、マーケティングは「売れる仕組みをつくること」。 売り込まなくても自然に買ってもらえる状態を整えることです。   たとえば、北海道の寺坂農園さん。 「北海道旅行の思い出にメロンを買いたい」という人向けに、自宅配送の仕組みを作ったんです。 ここで売っているのは、“メロン”ではなく“思い出”なんですね。   もうお気づきでしょう。 売ろうとするより、「欲しがっている人の気持ちに寄り添う」方が自然と売れるんです。   農家は“換金業”から脱皮せよ これまでの農業は、作ったら市場や農協に出すことで現金になる。 つまり、「換金志向」が主流でした。農協=換金所とも言えます。  ...

「後悔しない生き方」~他人の物差しで判断しない~

「後悔しない生き方」~他人の物差しで判断しない~

こんにちは。全国で講演、セミナー研修など行っている 農業講演家の山下弘幸(やましたひろゆき)です。 農業歴35年。親元就農後、個人、法人の農業経営を経て 農業コンサルタントに転身し、 現在、新規農業者、若手農業者、企業農業参入支援などをしています。 具体的には、稼げる農業を実現する ”1歩先行く農業者”のオンラインコミュニティ 「農業ビジネススクール(農ビジ会)」を主催し 全国200名の農業者と毎月勉強会や情報交流を行っています。 また、定期的に更新しているyoutube(農テラスチャンネル)では 全国の農業者へ「農業経営・農業ビジネス」の最新情報をお届けしています。   さて、今回の山下弘幸農ビジコラムテーマは 「後悔しない生き方」~他人の物差しで判断しない~ 今回も前回に引き続き「くすぶっている若手農家」の背中を押すお話です。     知らない世界に一歩踏み出すとき、ドキドキする。 そのドキドキの先にあるものを、僕はずっと追いかけてきました。   子どもの頃、僕の家は山あいの農村にありました。 一日バスが2本。しかもそのバス停までは徒歩10分。 親は農家で、外出なんてほとんどしない。 買い物も行かず、近所の公民館まで来る移動販売車が頼り。 そんな中で育った僕は、   **「外の世界を見てみたい」**   という思いをずっと抱えていました。  ...

くすぶってる若手農家へ。行動できないのは、あなたのせいではない。

くすぶってる若手農家へ。行動できないのは、あなたのせいではない。

これからの農業戦略 – 農ビジセミナー『メール講座』第308号 ”脳を耕す農業者”のコミュニティ「農ビジ会」を運営している 農テラスの山下弘幸(やましたひろゆき)です。 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ さて、今週のメルマガのテーマは くすぶってる若手農家へ。行動できないのは、あなたのせいではない。   もしかすると、あなたは今こう思っていませんか?   「やりたいことはある。でも動けない」 「失敗したら怖い」 「どうせやっても無理かもしれない」   でも、断言します。  その“動けなさ”は、あなたの意志の弱さじゃない。  それは、環境、思考、そして仕組みのせいです。   僕もかつて、行動できない農家でした。 でも、ある時から変わることができました──。   これまで「成功の法則」や「成功哲学」の本をたくさん読んできました。 実際に成功している人の話も聞いてきました。   けれど、どれも突き詰めると、たった一つの共通点にたどり着きます。   それは──  **行動すること** です。...

人に頼る農家が日本農業を変える!

人に頼る農家が日本農業を変える!

今週のメルマガのテーマは 「人に頼る農家が日本農業を変える!」   “人に頼るのが苦手”を克服できると日本農業が変わる!というお話です。   さて、あなたは人に頼むのが得意ですか? 私はめちゃくちゃ苦手です。   「自分でやった方が早い」 「頼んだら悪い気がする」 「迷惑かけたくない」   …そんな思いから、ずっと「自分でやる」を選んできました。 でもそれでは限界が来るんです。   今回は、私自身の体験をもとに 「頼るのが苦手な人」がどうすれば一歩踏み出せるかをお伝えします。   「なぜ頼れないのか?」を分析してみた。 1、真面目すぎる → “自分でやらなきゃいけない”と思い込んでいた。人に頼るのは甘えだと思ってた。 もしくは頼んだ相手から「俺にばかっり頼みやがって」って思われるんじゃないだろうかと疑心暗鬼になる。   社員からこんなことを言われたことがあります。 「社長はいいですね。私たちに農作業させて、自分は冷房の効いた部屋でのんびりできて。」…正直、グサッと刺さりました。 実際、何もしてないと手持ち無沙汰で落ち着かないんです。 だから、つい自分で全部やってしまう。それがクセになってたんですね。   2、コントロールしたい...

農業経営を“教えられる人”が、今ほど必要とされている時代はない

農業経営を“教えられる人”が、今ほど必要とされている時代はない

今回の山下弘幸農ビジコラムテーマは 「農業経営を“教えられる人”が、今ほど必要とされている時代はない」 経営ができる農家を育てたい   「経営が大事だ」「経営者意識を持て」── 農業現場でも、行政やJA、普及所、資材会社などの支援機関でも、こうした言葉が頻繁に交わされています。   しかし実際、「農業の経営って、どう教えればいいのか?」という問いに、即答できる方はどれだけいるでしょうか。   私もこれまで、農業経営講座やセミナーを通して、全国の農家に「経営の考え方」や「利益の出し方」を伝えてきました。 その中で確信しているのは──   経営とは、作物を作ることではなく、お金を生み出すこと。   この一言に尽きます。   現場で起きている“すれ違い” 多くの農家は今も「毎日働いていれば農業している」と信じています。 朝から晩までハウスに入り、黙々と作業することに安心を感じ、頭ではなく身体を使うことに価値を見出している。   もちろん、それ自体は否定しません。 でもそれが“経営”かと問われれば──答えはNOです。   実際、こうした農家ほど、 ・補助金に頼らざるを得ず、 ・豊作や輸入で値崩れしても対策が打てず、 ・品質を上げても「価値の伝え方」がわからないため価格転嫁できていません。 最終的に「もう辞めたい」と限界を感じながらも、負債を抱えているため 辞めることもできない。  ...