
売れる農家になるために必要なマーケティングとは?
今回の山下弘幸農ビジコラムテーマは 売れる農家になるために、いま“マーケティング”を知ろう 今日はいつもよりちょっと真面目に、でも超大事な話をします。 内容は「マーケティングって何?」です。 「うちは農協や市場に出してるし、関係ない」 そう思った方、いませんか? でも実は、それこそが日本の農業が変われない理由の一つなんです。 今回は、“売る力”を手に入れる第一歩として、セールスとマーケティングの違いから一緒に考えてみましょう。 セールスとマーケティングの違い、知ってますか? まずセールスとは「売ること」。 「うちのスイカ、糖度15度あります!」と一生懸命伝えて買ってもらう行為ですね。 一方、マーケティングは「売れる仕組みをつくること」。 売り込まなくても自然に買ってもらえる状態を整えることです。 たとえば、北海道の寺坂農園さん。 「北海道旅行の思い出にメロンを買いたい」という人向けに、自宅配送の仕組みを作ったんです。 ここで売っているのは、“メロン”ではなく“思い出”なんですね。 もうお気づきでしょう。 売ろうとするより、「欲しがっている人の気持ちに寄り添う」方が自然と売れるんです。 農家は“換金業”から脱皮せよ これまでの農業は、作ったら市場や農協に出すことで現金になる。 つまり、「換金志向」が主流でした。農協=換金所とも言えます。 ...