農家だけを見ていると、あなたの人生が曇る。
今回のテーマは「農家は農家だけを見ていると、目が曇る。」 農業は目的ではない。自己実現の“手段”である理由 農業をしていると、どうしても視界が「農家」という同じ世界の中で閉じてしまいがちです。 同じ人と、同じ価値観の中で、同じ毎日が回っていく。 気がつけば、「この世界がすべて」と思い込んでしまうのです。 しかし現実には、社会はもっと広く、複雑で、多様です。 学校の先生も、お医者さんも、大工さんも、みなそれぞれ自分の世界の中で生きています。 だからこそ、どの業界でも同じ悩みが生まれる。“外が見えなくなる”という現象です。 そして、この“外が見えなくなる状態”こそが、イノベーションの最大の敵です。 イノベーションは、外から来る 歴史を見ても、組織を変えてきたのはいつも「よそ者・若者・馬鹿者」。 既存のルールに染まりきってない人、常識に縛られない人、少し変わっている人。 そして、まだその業界にどっぷり浸かっていない人たち。 私自身の役割は、まさにその“外”と“内”をつなぐ橋渡しだと思っています。 農業の現場を知りつつ、外の世界から流れてくる風も知っている。 だからこそ、内向きに閉じてしまった視線を「外向きにしよう」と伝えてきました。 本当の自分の価値観に気づくこと 先日講師として呼んでいただいた農業経済同友会セミナーでは ご参加いただいた農家の方に「人生の棚卸し」をしていただきました。 これは、本当の自分を取り戻す作業です。 多くの農家は、こう自分に言い聞かせてきたはずです。...
