今回の山下弘幸農ビジコラムテーマは
「農業経営を“教えられる人”が、今ほど必要とされている時代はない」
経営ができる農家を育てたい
「経営が大事だ」「経営者意識を持て」──
農業現場でも、行政やJA、普及所、資材会社などの支援機関でも、こうした言葉が頻繁に交わされています。
しかし実際、「農業の経営って、どう教えればいいのか？」という問いに、即答できる方はどれだけいるでしょうか。
私もこれまで、農業経営講座やセミナーを通して、全国の農家に「経営の考え方」や「利益の出し方」を伝えてきました。
その中で確信しているのは──
経営とは、作物を作ることではなく、お金を生み出すこと。
この一言に尽きます。
現場で起きている“すれ違い”
多くの農家は今も「毎日働いていれば農業している」と信じています。
朝から晩までハウスに入り、黙々と作業することに安心を感じ、頭ではなく身体を使うことに価値を見出している。
もちろん、それ自体は否定しません。
でもそれが“経営”かと問われれば──答えはNOです。
実際、こうした農家ほど、
・補助金に頼らざるを得ず、
・豊作や輸入で値崩れしても対策が打てず、
・品質を上げても「価値の伝え方」がわからないため価格転嫁できていません。
最終的に「もう辞めたい」と限界を感じながらも、負債を抱えているため
辞めることもできない。
こんな悪循環に苦しんでいます。
「経営を教える人」が足りないという危機
そして今、現場支援を行う側──
たとえば普及所職員、農協担当者、資材会社の営農サポーターなどもまた、同じ課題に直面しています。
「農業の技術指導はできる。でも、経営指導は難しい。」
私も全国の現場を回る中で、こうした声を多く聞いてきました。
農業経営は、教科書では教えきれません。
実践の中でこそ身につきます。
しかし、実践だけでは学びにムラが出る。だからこそ、伴走できる“指導者”が必要です。
そこで──『農ビジコンサル養成講座』を始めました
農家に経営を教えたい。
農業を“稼げる職業”にしたい。
支援者としてもっと力になりたい。
これは、農業者に“価値の創り方”“利益の出し方”を教えられる人材を育てる講座です。
経営学ではなく、現場で成果を出してきたノウハウ。
数字の見せ方、販売戦略の立て方、補助金に頼らない収益モデルの作り方──
現実に即した、実践的な指導法を学びます。
人を雇える農業が「次世代型農業」の鍵
私が「お金を生み出せる経営」にこだわる理由。
それは、農業が「人を雇える産業」にならなければ、未来がないと考えているからです。
人を雇い、給料を払う。
それができる農業は、しっかりと利益を出せている証です。
逆に、それができない農業では、高齢者の引退・離脱後の担い手不足に太刀打ちできません。
だからこそ、
「経営ができる農家」＝「人を雇える農業者」
を一人でも多く育てていく必要があります。
あなたも、「農業経営を伝えるプロ」になりませんか？
農業経営における課題は、現場の“当事者”だけでは解決できません。
その伴走者である「支援者」こそが、今もっとも求められている存在です。
ぜひ、あなたの経験と想いを、農業経営の現場で活かしてください。
農家を“経営者”に変える力を、私と一緒に広めていきませんか？
ご興味ある方はご一報下さい。
ご参考までに
先月の公開講座のダイジェスト版（動画）をyoutube配信しています。
農ビジコンサル公開講座③
農ビジコンサル公開講座②
農ビジコンサル養成講座①