人手不足の正体と、その解決法
農家の脳を耕す農業講演家の山下弘幸です。農業歴36年、 稼げる農家を全国に。 農業、農村の課題と対策を分かりやすく解説しています。 今回のテーマは「人手不足の正体と、その解決法」 今、あらゆる業界で「人手不足」が問題になっています。 今日の新聞でも、飲食店が人手不足により閉店したという記事が出ていました。 もちろん農業も例外ではありません。しかし、この“人手不足”という言葉は、ひとつの現象に見えて、その内実はまったく違う2つの不足が混在しています。 ひとつは、単純に“現場で動いてくれる人が足りない”という不足。 もうひとつは、“判断し、現場を回せる人が足りない”という不足です。 この2種類が混ざって議論されているため、問題は複雑化し、対策が的外れになりやすいのです。 ■あなたはどっち?農業で起きている「2つの人手不足」 農家の現場では、まず「ワーカー不足」があります。 草取り、収穫、選別、運搬といった作業を担う人がいない。 同時に、「任せられる人が育たない」という悩みも深刻です。 判断できる人がいない。自分の代わりに現場を回せる人がいない。 その結果、経営者はいつまでも現場に張り付き、離れられなくなる。 実際、私自身も家業の農業をやっていた頃、 一番つらかったのは「現場を離れられない働き方」でした。 天候の急変やトラブルに備えるため、誰かが必ず畑に残らなければならない。 休める日でも心が休まらない—そんな生活を一生つづけなければいけないのか。 正直なところこういう農業が好きになれませんでした。 もしかしたら今の担い手不足や後継者不足は、まさにこの “離れられない働き方”...
