これからの農業戦略 – 農ビジセミナー『メール講座』第283号
新年あけましておめでとうございます!
”脳を耕す農業者”のコミュニティ「農ビジ会」を運営している
農テラスの山下弘幸(やましたひろゆき)です。
本年もよろしくお願いいたします。
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さて、今回は「2025年を占う」というテーマで、
今年の農業を取り巻くトレンドを一緒に見ていきましょう!
《トピック》
・情報が価格を動かす時代
・バブル再来?農業にも追い風
・野菜価格1.85倍の背景
・国産回帰の流れ
・外国人労働者と賃金上昇の課題
「情報が価格を動かす時代」
昨年の「米騒動」は、お米が足りないという「情報」で価格が上昇しました。実際には供給不足ではなく、情報が価格を動かしたのです。これまで低迷していた米価にも変化の兆しが見られます。
「バブル再来?農業にも追い風」
今は好景気です。株価は4万円。昨年冬のボーナスは最高額。
建設業や金融、不動産など絶好調。私は1990年の頃のバブル景気時代を思い出します。
実感のない方が多いかもしれませんが、あの時もそうだったんです。
景気は悪くなってから「あの時、景気が良かったんだと」実感するからです。
「野菜価格1.85倍の背景」
だから農業も景気が良い。野菜の平均単価(日農平均)年末には262円/kgをつけた。
これは前値日121円、平年比122円も高い数値だ。
つまり昨年140円だった野菜が今年は260円と1.85倍になっているのです。
「国産回帰、外食産業の動向」
輸入抑制の背景として円安と原油価格高騰により、農産物輸入価格が上昇し、輸入メリットが減少。さらに外食産業の国産化推進:が進んでいます。例えばデリカフーズが外食用トマトをすべて国産化すると発表しました。理由として記録的猛暑で韓国の生産量が大幅に低下を上げています。このように異常気象により、海外からの安定的な輸入が難しくなり、国内調達へのシフトが進むと予測しています。
参考までに2024年は観測史上最も暑い夏で、地球の平均気温は産業革命以前より1.6度上昇。2度上昇すれば日本の洪水リスクが2倍になると予測されています。
「外国人労働者と賃金上昇の課題」
農業者にかかりの深い「労働力」について。これは外国人労働者の増加に期待したい。
しかし、これは移民を受け入れだという声も多く諸刃の剣となっている。
合わせて賃金上昇問題も雇用型農業経営を圧迫します。
つまり現場作業人材不足が待ったなしで突きつけられているのです。
【まとめ】
2025年、私たち農業者はこれまでにないチャンスと課題に直面しています。
野菜価格が高い今、売り手である農業者は買い手である需要者からの引き合いがかなり多くなります。このチャンスは絶対に逃してはいけません。
一方、労働力不足への対応として、人件費が削減できる自動化、DX化への投資は積極的に進めることが賢明だと思います。
今年は大きな「風の流れ」をしっかり読み、上手に風に乗ることで、持続可能な農業と地域社会の発展に繋げていきましょう!
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