
野菜価格高騰時における経営戦略
こんにちは。全国で講演、セミナー研修など行っている 農業講演家の山下弘幸(やましたひろゆき)です。 農業歴35年。親元就農後、個人、法人の農業経営を経て 農業コンサルタントに転身し、 現在、新規農業者、若手農業者、企業農業参入支援などをしています。 具体的には、稼げる農業を実現する ”1歩先行く農業者”のオンラインコミュニティ 「農業ビジネススクール(農ビジ会)」を主催し 全国200名の農業者と毎月勉強会や情報交流を行っています。 また、定期的に更新しているyoutube(農テラスチャンネル)では 全国の農業者へ「農業経営・農業ビジネス」の最新情報をお届けしています。 さて、今回の山下弘幸農ビジコラムテーマは 「野菜価格高騰時における経営戦略」について ご存じの通り、最近野菜の市況相場が高騰しています。 これは猛暑のあおりを受け産地からの供給量が少ないからです。 つまり需要より供給の方が少ないから。 例えば日本農業新聞が発表する日農平均価格11月27日時点で トマトは828円/kg、キュウリは523円/kg、キャベツは167円/kg これらは平年比2倍に及びます。 農家にとっては嬉しいことだが消費者にとっては家計費を圧迫する非常事態だ。 高値になる理由は大きく2つ ひとつは9月の猛暑。定植時期の暑さが影響で花がつきにくくなり実が減ったのが理由。 キャベツに至っては育苗時の高温障害や定植後の活着不良が理由である。 ただ、もう一つの理由の方が私は気になる。 それは農産物の輸入。 これまで、農産物の価格が高騰すると即座に市場は海外から調達し市場価格の高騰を 抑えようとしてきた。だが、最近は供給量が減ると普通に市場価格は高騰する。...