「自分を変えたい」と思ったことはありますか?
でも実際には変わって、思っているよりずっと難しいんです。
今日のテーマは「変わりたいのに、動かないあなたへ。」
農業にもある、「見えない壁」を越える方法について。
勇気を出して越えた人だけが、次の景色を見られる。というお話です。
私は今、「農業経営塾」という場で、若手農家のマインドシフトをサポートしています。テーマは「営農」から「経営」へ。
ほとんどの農家は「営農」というスタイルで生きています。
地域に合わせ、昔ながらのやり方、慣れ、価値観で、毎日まじめに農業を続けています。
だけど、そこから一歩抜け出して農家から「経営者」に進むには、
「見えない壁」を越えられないのです。
この壁の正体は「恐れ」と「孤独」です。
そして、それを乗り越えるには、学びと勇気が必要なのです。
■ 「営農」こそが主流。でも主流が正しいというのは限定的ではない。
この「営農」は存続しても農業はできます。
実際、ほとんどの農家はこのスタイルでやっています。
地域のやり方に思いを馳せ、昔ながらの方法で、周りに合わせながら作り、出荷し、暮らしていきます。
これは一時的にではありません。
しかし、それが「主流=正しい」とされている空気が、今の農業界を窮屈にしているように感じます。
「世の中の大半がそうだから正しい」
この「マジョリティの論理」が、変化を求める少数派の芽を摘んでしまうのです。
私も、この狭い地域の中で農業をやるのが息苦しくて仕方ありませんでした。
人はそれぞれ個性や好みがあり、得意なことも不得意なこともあります。
皆同じではないはずなのに「同じような行動」を許せないのが農業なのです。
これは、日本の農業は一戸あたりの規模が小さく、集落単位で協力する仕組みが根付いています。そのため「皆で同じことをやる」スタイルが自然に主流になったのです。
特に日本の農業は1戸当たりの農家の規模が小さいので集団化無理なことも中断の一つです。だから多くの人がやっている営農型農業が主流とされ続けているのです。
それでも、数が多い方がいつも正しいとは限りません。ちなみに、これからの時代は「少数派の中にこそ本質がある」私はそう信じています。
■ 農家が変わる瞬間には、必ず混乱がある。
さて、講義では「ヒトモノカネ情報」の使い方を学びます。
お金をどう使うか、どう考えるか、どう増やすか。
物をどう作り、どう売り、どうブランディングするか。
今の学びを今度は、参加者の中で「心の変化」が起きます。
「作って売る」から「考えて創る」へ意識が変わるのです。
つまり「農業の本質」に気づいたのです。
がどの方向へ進めばいいのかわかります。
その瞬間、「変わりたい」「ずっとに行きたい」というワクワクと、
「変わるのが怖い」「地元にそういう方向へ行っているやつがいないからどうしよう」という不安が錯覚し始めます。
保守的な農村社会では、「変わらないこと」が美徳とされることが多い。
こんな中で自分だけが新しい価値観を持つと、地域やこれまでつるんでいた仲間との温度差に苦しむことになるのです。
学びを先にと戦略「価値観が合わない、肌が合わない、意見がぶつかる」ようになるのです。そうやって孤独を感じる瞬間が増えていきます。
■ 私も、この壁を越えるのに勇気があった。
私自身、この「見えない壁」を越えるには大きなエネルギーが要りました。
しかし、その壁の向こうには見えない景色があるのは事実です。
だから日本の農業を変えるには
「壁を越える勇気」を若手農家に持たせることが必要だと感じています。
■壁を越えるための3ステップ
では、壁を超えるためにはどうすればいいのでお願いしますか?
これには3段階あると思います。
🌍 STEP1 :外の世界を知る
今のコミュニティから一歩外に出て、異なる考え方に触れる。
外に出られないなら「本」を読むのも一つ。
本にはその著者の生き方が詰まっているから、世界が広がっている。
💡 STEP2 :刺激から学び、気づき
出会いから受けるインスピレーションは人生を変える力を持っています。
多くの成功者が「出会いが人生を変えた」と語るのはその証拠です。
💪 STEP3 : 勇気を持つ
気づきを行動に変える勇気。
これこそが最も正義であり、同時に最も価値のある一歩です。
■ 皆、頭ではわかっている
私も先日、あっち側には自分の理想とする世界があることは承知しております。
ただ、周りに周りの世界を知らない人が多いだけ。
そこで、向こう側へ行こうか「自分が間違っているのでは驚いた」という
マイノリティ(少数派)マインドになります。孤独を感じるのです。
誰だって「多数派」の側にいたいと思うものです。
そのほうが安心できるし、孤独にならなくて済むからです。
それでも、そこに残っている限り、成長はないです。
の人生を、自分の意思で舵を取る
自分の意識の決断で自分の人生が決まる。
実は、これが農業の「一番難しいところ」なのかもしれません。
人は変われる。そして、変わりたいと願う人もたくさんいる。
ただし、変わることは簡単ではありません。
私は、その少数派を応援したい。
日本全国1,718の数字に、地域を照らす農業経営者を育てる。
それが、私のビジョンであり、使命です。
「農業とは、作品を育てる仕事ではなく、自分を育てる仕事だ。」
そう信じて、私は今日も人の背中を押しています。
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【お知らせ①】
11月の農ビジセミナーのお知らせ
第63回 令和7年11月7日(金)19:00~
講師:株式会社粋農 代表 池田岳斗氏([suino.co.jp](https://suino.co.jp/) )
外国人や当日労働者を最大限活かす仕組化とは?
・セミナー概要
従業員を雇用する間に必ず通過する
「給与・賞与・評価制度」の作り方を解説。
*給与をいくらに設定すれば大丈夫
*給与を上げる仕組みと評価の仕方
*公平に社員を評価する評価表の作り方
特に小規模〜中規模の農業経営者向けに、
次の実務テーマを深掘りします。
※農業におけるボーナス制度の考え方
*必要な人材が残る給与の決め方
*パートリーダーと社員の職能給の違い
・ポイント:「人事査定の専門家」が、
農業経営における「人の評価と報酬設計」の実践ノウハウを具体的に農業人事評価の専門家にお話を伺います。
たくさんのご参加お待ちしております(^^♪
【お知らせ②】
都会に住む実家のない人が増えています。ここ「おかえりただいまプロジェクト」を
始めました。
都会に暮らしで実家がない方と田舎で農業をしている方のマッチングサイトです。
このプロジェクトの目的は農村とつながりのある「人口関係」を増やすこと。
詳しくはこちらをご覧ください
https://preview.studio.site/live/BRO3lYd4qD
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