こんにちは。農業パーソナルトレナーの山下弘幸（やましたひろゆき）です。
現在、農業講演家として全国の各農業団体で講演、セミナー研修など行っています。
農業歴35年。親もと就農から農業コンサルタントに転身し、
新規農業者、若手農業者、企業農業参入などサポートするために
”稼げる農業を実現する半歩先行く農業者”のオンラインコミュニティ
農業ビジネススクール（農ビジ会）を主催。
また、定期的に更新しているyoutube（農テラスチャンネル）では
全国の農業者へ「農業経営・農業ビジネス」の最新情報をお届けしています。
さて、今回の山下弘幸農ビジコラムテーマは
「農村農業の課題解決」について
珍しくまじめなテーマについて書きたいと思います。
このテーマを選んだ理由は
先日、民間の有識者グループ「人口戦略会議」は全体の4割にあたる744の自治体で、
2050年までに20代から30代の女性が半減し、「最終的には消滅する可能性がある」とした衝撃的な分析を公表されたからです。
そこでこれから農村社会と農業の課題解決するために
農テラスで出来ることは何だろう？と考え、まとめてみましたので
この場をお借りして公開させていただきます。
詳しくは農テラスホームページにて6月11日~25日まで詳しく連載していく予定です。
また、動画でも解説していますのでご興味ある方はご覧いただけるとありがたいです。
https://youtu.be/iOxgrzWRqis
https://youtu.be/4Y3gy0XI0Ck
さて、弊社が取り組む農村農業の課題解決のテーマは
「ITとAIを活用したDX化の推進によるスマート農業の実現」による
持続可能な農業です。
今回は、その概要をまとめてみました。
【持続的人財づくり】
まずは「持続的人財づくり」の取り組みです
。農業の未来を担うロールモデル人財と、
地域を支えるプラットフォーマーの育成に力を入れています。
特に重要なのは、高齢化と後継者不足への対応です。
提案できるソリューションは以下です。
・後継者育成とIターンUターン農業者の誘致
・起業、継業、多業のサポート
・新規農業者への研修プログラムの提供
具体的な例として、SNSや広告媒体を通じて、
地元を離れた人材を都市部から呼び戻す活動を行っています。
また、第3者継承などをサポートすることで、
地域に人が集まり、残る仕組みを作ります。
【持続的産業づくり】
次に、「持続的産業づくり」についてです。
地域資源の活用と産業クラスターの構築を目指しています。
具体的には以下の課題に取り組んでいます。
・農産物の販路拡大と価格転嫁
・地域特産品の開発と付加価値向上
・地域農産物の直販所やオンライン販売の促進
・観光農業の推進と観光客の誘致
例えば、農産物の販路拡大に関しては、国内外への販売促進支援や
マーケティング指導を行っています。さらに、新たな商材を導入する際には、
現代のトレンドを見極めた助言を提供できるようにしています。
目的は農家の利益率を向上。とにかく商品単価と利益率の高い商品開発。
これが地域経済の活性化の肝だと感じています。
【持続的信用づくり】
最後に、「持続的信用づくり」の一環として、
デジタル人財の育成とマーケットからの信用構築に取り組んでいます。
特に、地域の魅力を発信できるデジタル人材の不足は重大な課題です。
デジタル人財がいない農村は本格的に
都市部との格差が広がります。ですから農村にデジタル人財を育成する
もしくは誘致することが今後の農村の運命を左右するのです。
つまり、
地域特性に基づく経営・マネジメント支援を通じて
地域プロデュース人材の育成が急務であり、これまでの経験知見実績をもとに
貢献できればと思います。
最後に大きな話を書かせていただきましたがすべて実現可能だと信じています。
農テラスのビジョンは創業当初から変わっていません。
理念は「農業界を明るく照らす」
ミッションは「全国1718市町村に次世代農業者を輩出する」
この次世代農業者が各地でじわりじわりと育ちつつあります。
人財育成はどうしても時間がかかりますが、だからこそ今すぐに取り組むべき
マスト事案だと思います。
今回の内容はこちらの動画でも解説しています。
https://youtu.be/iOxgrzWRqis
https://youtu.be/4Y3gy0XI0Ck