農業,農村課題を経験と知恵でサポートする
農業戦略家の山下弘幸です。
さて、今回のテーマは
農家は人を雇うのに向いていない!?その驚きの理由について。
農家は人を雇うのに向いていない。えっ?と思いましたか?
でも心当たり…ありますよね?
多くの農家は人を雇うのって苦手だなーって感じています。
しかし、その農業業界こそ人手不足で困っているのです。
さて、
人材不足は農業だけの話ではありません。全産業共通の「死活問題」。
にもかかわらず、多くの農家が「人を雇ってもうまくいかない」と悩んでいる。
さらに最低賃金は1000円を超え、将来は 時給1500円時代 がやってきます。
どうすればいい???
これからは、雇った人にきちんとお給料を払い、
その上で、しっかり利益を出し続ける農業をやらなければなりません。
それって、ハードル高くない?
そうなんです。農業で人を雇うってめちゃくちゃ難しいのです。
そこで今回は人を雇うことに苦手意識をもっている農家さんのために
人を雇うのが上手になる方法についてお話をさせていただきます。
結論は“衝撃的な事実にたどり着きます”!
是非、最後まで読んでください。
なぜ農家は人を雇うのに向いていないのか
私が見てきた中で、農家が人を雇うのにむいていないなーって思う理由は 次の3つ。
・言わなくてもわかるだろうと思ってしまう
・頼むのが苦手で「自分でやった方が早い」と考える
・我慢できずにイライラしてしまう
どうです。あてはまりません?
私はこの3点セットが揃っていました。
これでは人材が育つわけがありませんよね。
でも、家族でやってきたから、あうんの呼吸っていうのか、
あれとって。とか、明日はそれ持って行って。って、
あれこれそれ、あっちこっちで全部通じていたんです。
ところが、家族以外を雇い始めるととたんに通用しなくなる。
更に、
家族でやっていたころは仕事や作業が見えていた方次何やればいいのか、
作業の順番、段取り、どこまでやるべきかなど「暗黙の了解」があって、
仕事は“言わなくてもわかるもの”だったのです。
ところが、いちいち指示しなければ伝わらない。
伝えたいけど、何って言っていいのかわからない。
だから、頼むより、自分でやった方がましになる。
結局、
あれ?人雇ったのに「逆に忙しくなる」ハメに。
だから、毎日スタッフ、従業員にイライラ、イライラ。
そして、従業員が休みの日になると
あー、今日は従業員が休みかー。なんだかほっとする(笑)って。
これは言わずとしれた農家(雇う側)の問題ですね。
農家が人を雇う時、どうすればいいか?
そもそも、人を育てるとは、相手を変えることではありません。
あなた自身が「伝える・頼む・我慢する」練習をすることなのです。
私もこれに気づくまでは雇用は大変だと思っていました。
そして、私は人を雇うのに向いていない。そう思っていました。
でも、考え方、やり方を次のように変えました。
・人は言わないと人はわからないんだ~。
・苦手でも「自分でやった方が早い」って思っていても「仕事は頼もう」。
・誰でも最初から上手にできるはずはない。イライラしないで、しっかり教えてあげよう。
こんな風に考えれるようになり、少しずつ練習を重ねていくうちに
だんだんと人を雇うのが上手になっていったのです。
人を育てるとは、実は「自分を育てる」ことだったんです
つまり、
自分を育てる人が、「人を育てる人」になれるのです。
農業人材育成講座は動画でも配信しています。
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第61回 令和7年9月12日(金)19:00~
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まずは香川県、さぬき有機の宮下社長のご登壇です。
さつまいもの生産事業から有機苗ビジネスまで農業法人として
成長し続け、全国を走り回っている宮下社長の
農業経営戦略とビジョンについてお話していただきます。
たくさんのご参加お待ちしております(^^♪