機会をチャンスに変える方法

機会をチャンスに変える方法

こんにちは。全国で講演、セミナー研修など行っている

農業講演家の山下弘幸(やましたひろゆき)です。

農業歴35年。親元就農後、個人、法人の農業経営を経て

農業コンサルタントに転身し、

現在、新規農業者、若手農業者、企業農業参入支援などをしています。

具体的には、稼げる農業を実現する

”1歩先行く農業者”のオンラインコミュニティ

「農業ビジネススクール(農ビジ会)」を主催し

全国200名の農業者と毎月勉強会や情報交流を行っています。

また、定期的に更新しているyoutube(農テラスチャンネル)では

全国の農業者へ「農業経営・農業ビジネス」の最新情報をお届けしています。

 

さて、今回の山下弘幸農ビジコラムテーマは

「機会をチャンスに変える方法」についてです。

実は、我が家のコメが不足しています。

近所の農家に作付けを委託しているのだが、今年はそもそもコメが足りてないのだとか。

 

そもそも、我が家の田んぼは先の震災(2016年4月)の影響で水が貯められなくなり、

その改修工事を終えて、やっと作付けができるようになった矢先に2022年の線状降水帯による影響で水路が崩れまた作付けができなくなりました。

 

この田は今から30年前、私がまだ25歳のころ基盤整備事業に着手した圃場です。

あの当時、村の会合で一番若かった私に「山下君、どうする?君が一番若いのだから

君が頑張るというのなら村のみんなも基盤整備事業に取り組むつもりだ。」と言われたのを記憶しています。

 

そんなこと言われても、30年先なんてどうなっているかわかんないし・・・

これが当時の私の心境でした。

 

あれから30年、減反政策が加速し社会はコメ離れが進んだ。

コメの価格は安値が維持され徐々にコメ作り農家は減少した。

そして、

私も間もなくコメ作りは委託し生産性、利益性の高い野菜作りへシフトしていったのです。

 

あれから30年がたった今年

コメが不足しているというニュースが駆け巡った。

 

コメ不足の原因として二つのことが言われている。

一つは、供給が不足、もう一つは需要の増加である。

 

各所でなぜ?コメ不足が起きたのか?そういったコメントや評論が毎日ニュースで流れている。かくいう私も自社のyoutubeチャンネルでその話題に触れた。

すると、思いのほか視聴者数が伸び驚いた。

おそらく、皆の関心事項だったのだろう

 

※ご興味ある方はこちらからご覧いただけます。

コメ騒動を起こした「犯人」

https://youtu.be/AGU0MMp2yJM

 

といっても、

我々がなんだかんだぼやいたところで国の政策がそうすぐに変わるわけではない。

それよりも、私たち農家が

 

今の状況をどうとらえ、何ができるかが重要である。と思っています。

 

私は農ビジ会のメンバーには

 

この機会をチャンスだと伝えています。

理由は、コメがクローズアップされているから。

 

だから、いま、PRしようと。提案しているのです。

具体的にはSNSで「コメ売ります!」って発信しようと。

 

え?たったそれだけ?

 

そうです。それだけでよいのです。

 

なぜなら、一般的な人たちは

お米を直接農家から買えるって思っていないからです。

 

地方に住んでいらっしゃる方は結構農家の知り合いがいて

知り合いの農家から直接お米を買っている方が多いかもしれません。

 

しかし、都市部の人たちは、お米はスーパーで買う。もしくは

米屋さんから買う(例えばサザエさんに出てくる三河屋さんみたいなところ)しか

選択しはないのです。

 

最近では、ネットで買う人も増えているようですが、それでも

農家から直接買うなんて「まず思いつかない」のです。

 

我々農業にかかわる業界にいればにわかに信じがたいかもしれませんが、

世の中、農家や農村、地方や農業に全くかかわりのない、

全く知り合いがいない人のほうが圧倒的に多いのです。

 

ということで

インスタで配信しましょう!

 

「#お米あります」「「#お米売ります」

 

いやー、山下さん、それが・・・

ちょうど今、うちも在庫がないんですよね~

 

だから、その配信できないんですよ~

 

おそらくそういう方が多いかもしれませんが、

その時は

 

「#新米予約受付しています」

 

って配信してください。

 

大事なポイントは「認知」されること。

この農家さんから「お米を買うことができるんだ~」って。

 

コメが不足しているというニュースが流れた。

だから政府が悪い、農協が悪いというのではなく、

 

だったら、今何をすべきかを考えて

実行できる。

つまり、

機会をチャンスに変えることができる

 

そういう農家を応援したいですね。